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動物園だより

動物園だより : NO.340

アジアゾウ「みどり」、妊活で神戸へ

①トラックに載せた輸送檻に乗り込む
②みどりを乗せたトラックと同行車

③宮崎カーフェリーにて宮崎港を出航
④無事に王子動物園のゾウ舎寝室に到着

⑤マック(手前)と見合いを始めたみどり
⑥みどり(左)と匂いを嗅ぐマックの鼻(右)


去る7月10日、当園のアジアゾウを繁殖させるため、雌の「みどり」を神戸市立王子動物園に貸し出しました。
「みどり」は雄の「たいよう」とともに2005年にタイからやって来ました。この2頭はとても仲が良く2世を期待していたのですが、2014年に「たいよう」が亡くなり、国内で相手となる雄ゾウを探すことになりました。
アジアゾウは、他の多くの動物と同じく希少な動物で、当園を含め国内の151施設が加盟する(公社)日本動物園水族館協会では血統情報を基に繁殖計画が立てられています。その計画に沿って、繁殖経験のある雄ゾウを飼育しているいくつかの動物園と相談し、この度王子動物園が引き受けてくれることになりました。
陸送も考えたのですが、輸送中のストレスが少なく神戸に直行できるので、宮崎カーフェリーを利用することにしました。当園や宮崎港で多くの方々に見送っていただき、うれしさいっぱいでしたが、責任の重さも感じて乗船しました。輸送当日は台風8号の影響で波が高く、もしかしたら出航できないかもと心配していましたが、無事に出航できました。ただ、やはり波が高く、同行した飼育スタッフが船酔いするほどフェリーが揺れました。「みどり」が心配でしたので、宮崎カーフェリーに配慮してもらい、夜間に2回ほど見に行きましたが、どうにか乗り切り、翌7月11日の朝、神戸港に到着しました。船内では好物のバナナも食べなかった「みどり」でしたが、神戸港でリンゴを与えると2個食べてくれたのでホッとしました。神戸港から王子動物園は目と鼻の先ほど近く、9時過ぎには王子動物園に到着し、無事に寝室に収容しました。
その晩「みどり」はさっそくマックと寝室での柵越し見合いをしました。翌日からは屋外展示場でもマックと柵越し見合いをさせました。お互いの匂いを嗅いだり、付かず離れずの行動も見られ、いい雰囲気を感じました。
現地・王子動物園には当園から2名の飼育スタッフが常駐し、日々「みどり」の世話をしつつ、マックとの同居のタイミングを見極めています。来年の春にはお腹に赤ちゃんを宿した「みどり」が宮崎に帰ってくる姿を思い浮かべながら、帰途に着きました。(副園長:竹田)

平成30年7月25日