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動物園だより

動物園だより : NO.489

9月18日は「国際レッサーパンダデー」


左:メスの「リコ」、右:オスの「カフェ」

 9月の第3土曜日は国際レッサーパンダデーです。これは、レッサーパンダの生息地で保全活動を行う団体「Red Panda Network(RPN)」が定めた日で、2010年以降、レッサーパンダの魅力や野生での現状、保全活動の必要性を知ってもらうために世界中の動物園などでレッサーパンダに関するイベントが行われてきました。

 レッサーパンダは、生息地や見た目の特徴からシセンレッサーパンダとネパールレッサーパンダの2亜種に分けられます。日本の動物園で飼育されている約280頭のレッサーパンダは、そのほとんどがシセンレッサーパンダであり、ネパールレッサーパンダは静岡県の熱川バナナワニ園でのみ飼育されています。

 中国、ミャンマー、ネパール、インドの高地に生息し、主食は竹で、他にも果実や小動物、鳥の卵を食べることもあります。当園では、竹の葉の他にリンゴ、オレンジ、バナナ、煮サツマイモ、煮ニンジン、鶏肉、ペレット、ミルクを与えています。

 レッサーパンダの野生での生息数は、現在約2,500~10,000頭と推定され、ここ20年で半数にまで減少したともいわれています。原因は人口増加に伴う家畜の放牧で主食の竹が減少したことや、森林伐採による生息地の分断、そして密猟などがあげられ、このままでは、数十年後には絶滅してしまう可能性があるとされています。一方、日本では飼育する園館数が増え、順調に繁殖も続いており、世界で飼育されているレッサーパンダの7割にあたる数を飼育しています。今後も飼育個体数を保つためには、遺伝的多様性を維持しつつ継続して繁殖させる必要があり、そのために飼育する動物園同士が協力しあって計画的に繁殖に取り組んでいます。

 当園では2頭のレッサーパンダを飼育しています。8歳のメス「リコ」はかわいらしい顔でリンゴをねだったかと思えば、収容が遅くなるとふてくされた表情を見せたりと、感情表現が豊かな個体です。8歳のオス「カフェ」は繁殖計画の一環で富士サファリパークより当園に来て3年目、とにかくリンゴ大好き!!食欲旺盛で活発な個体です。宮崎の暑さにも慣れたのか元気に走り回っています。休園中のため国際レッサーパンダデーのイベントはできませんでしたが、お客様に愛らしいレッサーパンダの姿を見てもらえる日が来るのを心待ちにしております。

2021年9月21日