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お知らせ

4月5日からアマミトゲネズミの展示開始

 (公社)日本動物園水族館協会は環境省と協力して絶滅危惧種であるアマミトゲネズミの生息域外保全に取り組んでいます。

 宮崎市フェニックス自然動物園では2017年よりアマミトゲネズミの飼育を開始し、飼育・繁殖技術の開発に取り組んできました。2018年には世界で初めて繁殖に成功し、現在も取り組み続けています。

 これまで飼育繁殖技術の確立を優先させるため、アマミトゲネズミは非公開でしたが、4月5日より展示することになりました。

アマミトゲネズミは「こども動物村展示館」内で展示しています。ぜひ、希少なアマミトゲネズミをご覧いただき、トゲネズミたちの抱える問題を知っていただければと思います。
※夜行性のため、見られないことがあります。


【和名】アマミトゲネズミ 

【学名】Tokudaia osimensis

【分類】哺乳綱齧歯目ネズミ科トゲネズミ属

【分布】奄美大島にのみ生息する固有種

【保全状況評価】
環境省レッドリスト 及び  IUCNレッドリスト…EN(絶滅危惧ⅠB類)
種の保存法(国内希少野生動植物種)
文化財保護法(国指定天然記念物)

【生態】夜行性で日没前後から活動を始める

【食性】雑食性でドングリ(シイの実)や虫類を食べる

【状況】
 生息環境の悪化や外来種(マングースやノネコなど)の影響により生息数が減少したと考えられている。
 現在、環境省と(公社)日本動物園水族館協会は「生物多様性保全の推進に関する基本協定」を締結し、絶滅危惧種の生息域外保全に連携して取り組んでいる。トゲネズミ類は、この協定に基づき生息域外保全に取り組む種に選定されており、「第一期トゲネズミ類生息域外保全実施計画」に沿って、アマミトゲネズミを対象に飼育・繁殖技術の開発に取り組んでいる。

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vol.5 2024年春号